バーボンウイスキー2




ウッドフォード・リザーブ
Woodford Reserve 45%
  ラブロー&グラハム蒸留所のメインブランドだが、同蒸留所は閉鎖と再開を繰り返し、1973〜1996.9まで閉鎖されたままになっていた。現在連続式蒸留器しか使われていないバーボン界にポットスチルで蒸留を再開した。2006年2月頃に待望の、ポットスチル版100%バーボンがアメリカで発売された「Woodford Reserve Masters Collection Four Grain」もようだが、日本にはまだ入荷未定。当分の間は閉鎖期間と同じ、オールドフォレスタ原酒のウッドフォード・リザーブで我慢しなければならないらしい。
このボトルもオールドフォレスタ版。
 香りは、バニラ、杏、アタックは強く、苦みもやや強い。余韻は長くブランデーのようなブドウっぽさを感じる。

エバンウイリアムス12年 レッドラベル
Evanwilliams 12y 50.5%
原酒はヘブンヒル。レッドラベルは終売との噂があったが、まだ普通に見かける、単なる噂だったのだろうか?
ブランド名はバーボンの始祖の一人とされる。
エバンウィリアムス氏の名前から、ライムストーンウォターの発見、トウモロコシからウイスキーを作った最初の人とされている。
 香りはカーネーション、バニラ、アンズ。アタックは強く刺激的。余韻は長く複雑、ハチミツ、バニラ、バラ、アンズ。

エライジャクレイグ12年(バーボン・ウイスキー)
ELIJAH CRAIG 12y 47%
 名前の由来はバーボンを最初に作り出した一人とされる。プロテスタントバプティスト派の聖職者。トウモロコシ、ライ麦、大麦を原料にアメリカでウイスキーを作り出した一人とされる。現在の原酒はヘブンヒル社。香りは、熟したリンゴ、杏、ナシ。口に含むとアタックはややマイルド、甘みは中くらい。余韻も中くらい。香りは華やかだが味も、余韻も標準的なバーボン。

ちなみに、バーボン関係の元祖的な人々は

エライジャクレイグ  トウモロコシ、ライ麦、大麦を原料にウイスキーを最初に作ったとされる。
エバンウイリアムス トウモロコシ原料に初めてウイスキーを作ったとされる。
ダニエル・スチュアート トウモロコシ原料に初めてウイスキーを作ったとされる。
ジョン・ハミルトン 最初にアメリカでウイスキー(レッドリカー)を作ったとされる。
オールド・マン・ウィンター 焦げたオークの樽に初めてウイスキーを詰めたとされる。
ジェイムズ・クロウ サワーマッシュ製法の考案者。糖度計等を導入しバーボンの品質を向上させた。
ジョセフ・ワシントン・ダント サワーマッシュ製法の考案者。
エドモント・H・テイラーはボンデットを創設した功労者。

さて今飲まれているバーボンは誰が作ったのでしょうか?謎は深まるばかり。

リナ嬢コメント:
 香りは、オレンジの皮、木イチゴ。口に含むとすごくマイルドで余韻も細く消えていく。

エライジャクレイグ18年
ELIJAH CRAIG 18y 45%
うんちくは、12年参照。香りは、バラ、リンゴ、ものすごくフルティー。口に含むとアタックはややマイルドで香りの広がり方が格別。栗やバニラかなり複雑!!余韻もかなり長くナッツやシェリー。
最もフルーティーで華やかな香りのバーボン。
リナ嬢コメント:
香りはすごくフルティーで強い、リンゴ、青リンゴ、洋梨、レモン、オレンジと様々なフルーツの香りがする。バラのような華やかな香りも感じる。複雑。飲むとずっしりとアタックがあり余韻も長い。とても華やかで女性的なバーボンでも味はしっかりとしている。

エルマー・ティー・リー・90年代
Elmer T.Lee 90s 45%
 エルマー・T・リーはブラントン大佐の愛弟子で「ブラントン」ブランドを作った人物。最近までバッファロートレース蒸留所の名誉ディステラーをつとめていた。このボトルは旧ボトルでどうやら92年頃(瓶の底の表記)。現在のボトルとはデザインも味も違う。
 香りはバニラ、バラ。口に含むとアタックは強く、甘みは中くらい後味が長くとどまる、余韻も家香りよりも味の余韻が続き、バーボンの味が強く残る。加水すると干しぶどうの香りが強くブランデーのような果物っぽい香りに!
しっかりと味わいを楽しめるバーボン。

リナ嬢コメント:
 香りは、梅酒、プラム。新ボトルと比べだいぶんマイルドになっている、綺麗なバーボン。少し苦みがある。





エルマー・ティ・リー・現行ボトル
Elmer T.Lee 45%
うんちくは旧ボトルを参照。
香りは、干しぶどう、青リンゴ、バニラ。口に含むとアタックは中の上、甘みが強く、余韻は長く甘みを感じるが香り自体は短い。加水するとバニラの甘みが強くなる。甘みの強いバーボン。ちなみに、コーヒーバーボンに最も合う銘柄。
リナ嬢コメント:香りはアプリコット、オレンジ、ライトで飲みやすい、口当たりはマイルドだが少しアタックがある。余韻は軽い。




エンシェント・エイジ・ボンデット
Ancient Age Bottled in Bond 50%
 エンシェントエイジのボンデット、現在は生産していない模様。
うんちくはエンシェントエンシェントエイジ10年参照。
香りは、やや弱く、モルト、キャラメル。口に含むとアタックはじわじわと中くらいで濃い味、奥行きもあり、美味い。余韻は長くトウモロコシ。
 80〜90年代のバーボンは骨太でしっかりした味わいが多い気がするが、これもしっかりとした味わい。ちなみにこのボトルは瓶底から93年ボトリングと考えられる。
リナ嬢コメント:
香りは、洋梨、青リンゴ、レモン。飲むとアタックはあるけど余韻はマイルドになっていく、次第にコーンの味がしっかりしてくる。



エンシェント・エンシェント・エイジ10年
Ancient Ancient Age 10y 43%
 3Aやエンシェントエイジ10スターと呼ばれることもある。名前の意味は「古き良き時代」、開拓時代のアメリカをイメージにしたブランド。原酒はフランクフォートにあるバッファロートレース(旧エンシェントエイジ蒸留所)
香りは、レンゲ、洋梨。アタックと苦みが強い余韻は短くキレがよい。
ガツンとサッパリなバーボン。
リナ嬢コメント:
 香りはチェリー、ラズベリー、アプリコット柑橘系の香りとベリー系の味が強い。ライトだがアタックは少しある。

オールド101
Old101 50.5%
 原酒はヘブンヒル社。昔あったブランドの復刻品。
通常のバーボンは殆ど光に透かしても濁らないがこの銘柄はフィルターをかけていないのだろうか?
不思議と光に透かすと濁って見えるが劣化しているわけではない珍しいタイプ。
 香りは、キャラメル、菓子パン、シェリー。口に含むとアタックは強くやや濃い味。苦みが強く残る。余韻はやや長く、焦がしたタルト香りと味がハッキリとしている。加水すると味が崩れ石けんや化粧品の香りがするので加水はおすすめできない。

リナ嬢コメント:
 きれいな樽の香り、プラム、桃、フルティーな香り。全くツーンとしないバランスがとれている。味、アルコールのアタック、余韻ともにバランスがとれており嫌みのない味。バーボンの中で美味さ上位にランクイン。




オールド・ウィリアムスバーグ 101
OLD WILLIAMSBURG 50.5%
蒸留所不明(少なくともヘブンヒル系ではない)、3年熟成、
原料のコーンのほとんどはケンタッキー州、他の穀物の大部分は自家栽培されたもの使用。大麦はモンタナ州、ライ麦はノースダコタ州産。
コーシャとして認められたユダヤ人が口にできるケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー
香りは梅酒や桃、飲むとペッパーやジンジャー、樽のスモーキー余韻はシナモン系。味はドライで甘さを感じない。3年熟成になっているが8〜10年物ほどの味わい。ロックやストレートがお薦め。ちなみ当方もコーシャって知りませんので調べてみるとユダヤ教の食事規定のことでこの規定が守られていないものは口に出来ないらしいつまりユダヤ教信者御用達の品と考えれば差し支えがないようだ。

オールド・ウェラー7年(バーボン・ウィスキー)
Old Weller antique 107 7y 53.5%
 ラベルには7年の夏を超したと書かれている。現在の原酒はバッファロートレースでコーンと小麦が原料で、ライ麦は入れない。香りはレモン、オレンジ、バニラ。口に含むとアタックは強烈で複雑な味ナッツ、焦げた樽、オーク。余韻はとても長く複雑。柑橘系の香りとヘビーなアタック厚みのある味、長い余韻。美味なバーボン。

リナ嬢コメント:
 香りはカスタード、バニラ、栗、桃。飲むとアタックが強く余韻もがないがっちりしている。

オールド・グラン・ダット・ボンデット
OLD GRAND DAD BONDED 50%
 05年現在も過去数十年蒸留所の変更はなくジン・ビーム社の蒸留所で原酒を作っている。ライ麦を多めに使用する仕込み配合で骨太で甘く重い、ヘビータイプ。バーボン特有のエステル系、フルーティーでバニラの樽の香りが強く出ているが、渋みは少なく後味はほどよく甘い。
リナ嬢コメント:
 凄くアタックが強く、男性的でスパイシーな香り。


オールド・ウイスキー・リバー 6年(バーボン・ウイスキー)
Old Whiskey River 6y 43%
カントリーミュージックのウィリーネルソンの為につくられたバーボン。原酒はヘブンヒル社。香りはカーネーション、スミレ、レモン、バナナ。
口に含むとアタックは強く、メロン、焦げた樽。余韻はやや長くポップコーン。
リナ嬢コメント:
 香りは、オレンジ、グレープフルーツ、口に含むと口当たりがマイルドで余韻など中間的なバーボン

オールド・エズラ15年
OLD EZRA 15Y 50.5%
 15年は元々日本市場向けのスペシャル品だったため、バーボン人気低下が原因の結果か?2005年前半に終売が決定し、現在市場から消えつつあるバーボン、そのため現在値段が高騰しはじめています。街角で見かけたら即ゲット!?名前の由来はユダヤ教の基礎を作った律法学者の名前。旧メドレー蒸留所の原酒をベースに現存のどこかの蒸留所の原酒をブレンドして作られている。(ヘブンヒル?)味わいとコクが深く、熟数年が長い濃厚タイプのバーボン。とくに他の15年物よりも豊潤で複雑な香りがある。香りはシェリー、梅酒、レモン、メロン、バーボン特有の焦げた木の香り、口に含むと濃く複雑な樽の香り、甘みは少なくドライでキレがよいが、香りの余韻は長い。


オールドクロウ
Old Crow 40%
 バーボンの作りに糖度計や温度計など近代的なバーボン作りに最初に着手した人。サワーマッシュ法の考案者の一人。ジェームス・クロウ博士が名前の由来。
現在、原酒はジンビーム蒸留所だが87年以前はオールドクロウ蒸留所。このボトルは現行品なのでジンビーム産です。
香りはオレンジ、日本酒的な米の香り、ボジョレーのような赤ワイン。軽く華やかな香り、アタックはややマイルドで本棚のような木の香り。余韻は長く複雑。

リナ嬢コメント:
香りは、草、樽、変わった香り、マンゴー。ライトで細い味軽い。


バーボン1・