オールドボトル


オールドボトルとは?

 オールドボトルは、1980年代後半に行われた酒税改正前の表記がなされているボトルのことを主に指します。例えばウイスキーだと「特級」「一級」「二級」、リキュールやスピリッツだと「従価」なんて書かれているとオールドボトルです。しかし、近年はもう少し拡大解釈され、瓶に詰まってから年数が経ったものを指すことが多く、定義もあやふやなので私的には、瓶に詰められてから10年以上経過したボトルぐらいからオールドボトルと呼んでも良いのではないでしょうか?オールドボトルは非常に貴重な存在で、有名銘柄は現行の数十倍の値段を付けることも多々あります。古い酒屋の棚に売れ残って当時と同じ値段が付いていたり激安だったりもします。当たれば(運良く劣化していなければ)現行のボトルより美味しいことが多いです。

瓶熟

私は瓶熟はあると思っていますが、ほとんどのバーテンダーやお酒の専門家の方は、蒸留酒は瓶に入れてしまえば変化がないと思われています。

 瓶熟が進んだボトルの変化としては、
 1.アルコールの角が丸くなること。
   (縁が厚いグラスと薄いグラスで飲む違いによく例えます)
 2.チョコレートやバニラ系の香りが付くこと。
 3.香りが穏やかで優しくなる。

もちろんこの変化は樽や瓶に比べると酒に与える影響は極端に遅く、熟成のニュアンスも少し違います。

オールドボトルの買い方

まずは、オールドボトルが置いてありそうな酒屋を探します。
古ぼけていて、今にも倒れそう年配の方が店番をしているお店がグッドです!

棚を、隅々から見て古びた酒瓶を見つけ、ラベルをよく見ます。
ウイスキーやブランデーだと「特級」「1級」「2級」と書かれていたり
紙のシールが貼られ年号が書いてある物も多いです。

リキュールやジンは「従価」と言う文字が書かれていることが多いです。

さて、こんなボトルを見つけてもすぐ買ってはいけません!

1.日に焼けていないか?
 どんなお酒も日に当たり続けたら劣化します。ラベルの色が日焼けして中身が濁っている物は完全にアウトです!棚の奥にあり、蛍光灯の光にさらされていないボトルを探します。
2.ボトルネックが下がっていないか?
 ボトルの中にある液体の液面が極度に下がっている物はアルコールが飛んでいる証拠です。特にウォッカ系は味にもろに出ますのでご注意を!ウイスキーやリキュールも瓶の上部の所以下の品はお勧めできません。
3.極度の高温にさらされてないか?
 棚が室内ではなく室外に置かれていたり、明るい店内でエアコンの近くに置かれていた場合は温度変化で劣化している場合がほとんどです。

これらの条件を満たしていても、素晴らしく瓶熟したボトルは数少なく、味がほとんど変わらない物やカビ臭や瓶臭、独特のえぐみが着いてしまった物もあります。

つまり、オールドボトルはかなりギャンブル!である。

これまでオールドボトルを買って飲んだ結果、14本中の成績は
極上瓶塾 2本
美味しい 3本
まあまあ美味しい 3本
余り変わらない 2本
劣化している 4本

オールドボトルを探す旅は続く!
東京近郊でオールドボトルのある酒屋さんを見つけた方はぜひ
ご一報をください!